
一冊でわかる『坂の上の雲』
価格:998円
司馬遼太郎が伝えたもの 著者:谷沢永一出版社:PHP研究所サイズ:単行本ページ数:218p発行年月:2009年07月この著者の新着メールを登録する⇒『坂の上の雲』作品はこちら◆司馬遼太郎「坂の上の雲」特集作家・司馬遼太郎がその全精力を投入して紡ぎ出した代表作『坂の上の雲』の真髄を、登場人物と作者の思考をたどりつつ掘り起こす一冊。
「『坂の上の雲』は、司馬遼太郎が、作家としての生命力が最も充実する年齢を計算して、その黄金時代のすべてを、この作品に賭けて、全精力を投入して仕上げた代表作である」(谷沢永一)。
平成8年にこの世を去ってもなお、多くの読者を惹き付けてやまない司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』。
明治維新を契機に、わが国が世界の表舞台に登場し、近代化の荒波をまともにかぶった時代、先人たちは無尽蔵のエネルギーとともに、国の将来と己の人生を重ねつつ生きぬいた。
日本陸軍で「騎兵の父」としてその名を高らしめた秋山好古、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を破った秋山真之。
兄弟二人の目を通じて見た時代の姿とは、何だったのか。
全集本で3巻、文庫版で8巻にわたる広大なストーリーを丁寧にたどりながら、国家の運命、人の世の知恵を指し示す。
読者は本書の中から、勝利と敗北の微妙な綾、義務と責任を引き受ける人生の美しさを見出すに違いない。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)日本が健康で若かったころ─日露戦争を戦った先人の活力と叡智に学ぶ。
【目次】(「BOOK」データベースより)智恵と勇気と幸運と/善玉悪玉論で歴史の大筋が見えるか/義務感こそ人間を高貴にする/物事を革新する者は、その道の素人である/美がわかれば、人生の楽しみが生まれる/将帥は庇護者としての責任を引き受ける/知らしめて悟らしめて人を動かす/精神主義と規律主義は無能者の隠れ蓑/専門常識はゆらい保守的なものである/常勝の傲りが目をくもらせる/型によって栄え、型とともに滅びる/「卑屈な笑顔」で人の心を攬る性向/敵失による勝利を美化した禍根【著者情報】(「BOOK」データベースより)谷沢永一(タニザワエイイチ)昭和4年大阪市生まれ。
関西大学名誉教授。
関西大学国文学科大学院博士課程修了。
在学中に開高健、向井敏らとともに同人誌「えんぴつ」を創刊。
関西大学文学部教授を務めた後、平成3年退職。
専攻の日本近代文学、書誌学の分野はもとより、該博な知識に裏打ちされた社会評論には定評がある。
『完本紙つぶて』でのサントリー学藝賞をはじめ、大阪市民表彰文化功労賞、大阪府文化賞、読売文学賞、毎日書評賞など各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)この商品の関連ジャンルです。
・本> 小説・エッセイ> 日本の小説> 著者名・た行