
司馬遼太郎の幕末・明治
レビュー評価:4.0(5点満点) レビュー数:1
価格:1,365円
『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を読む朝日選書 著者:成田龍一出版社:朝日新聞出版サイズ:全集・双書ページ数:309p発行年月:2003年05月この著者の新着メールを登録する◆司馬遼太郎「坂の上の雲」特集「国民作家」司馬遼太郎の大作『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を、記述の〈作法〉に注目しながら、歴史家が読み解く。
小説の対象となる時代・書かれた時代・われわれが読んでいる今現在=「三つの時間軸」の視点で考える初めての試み。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)歴史小説は“史実”か“虚構”か、という対比には意味がない。
作家も歴史家も、自分の生きている時代のなかで、ある時代を切り取り、対象として書く。
歴史を描くうえで、両者の差はない。
史実が書かれているかどうかではなく、記述の“作法”に意味がある。
本書では、「国民作家」司馬遼太郎作品のなかでもとくに人気の高い『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を、作品全体を通してたんねんに読み込んでいく。
2作品で司馬が書いた、あるいは書かなかった幕末・明治を、小説の対象となった時代・小説が書かれた時代・そしてわれわれが読んでいる今現在=「三つの時間軸」で読む、はじめての試みである。
読み手が“いま”を背景に、作品をどう読むかも問われるのだ。
【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 いま、司馬遼太郎を読むこと/第2章 『竜馬がゆく』を読む(近代日本の出発点としての「明治維新」/近代人・司馬のみた「近代」形成の論理/1960年の坂本竜馬像/司馬遼太郎の明治維新像/歴史学の明治維新像)/第3章 『坂の上の雲』を読む(描かれる「国民国家」の試練/文明/民族/帝国—19世紀の世界史像と日本像/「戦争の語り」(認識/記述の作法をめぐって)/司馬遼太郎が描いたこと/描かなかったこと/描けなかったこと)【著者情報】(「BOOK」データベースより)成田龍一(ナリタリュウイチ)1951年、大阪府生まれ。
早稲田大学大学院修了。
現在、日本女子大学教授。
専攻は近現代日本史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)この商品の関連ジャンルです。
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