
アトラス出版 司馬遼太郎—伊予の足跡
価格:1,890円
本書の特徴 ●司馬遼太郎が見つめた風景 愛比売/子規と漱石/好古と真之/脱藩へのみち/蘭学は宇和島/南伊予の道/坂の上の雲 ●坂の上の雲 四国松山藩出身の秋山兄弟と正岡子規を主人公とした激動の明治青春物語。
物語は三人の生い立ちから友情、そしてそれぞれの生きざまを描きつつ、急展開する明治日本と世界のなりゆきを描写する。
作家司馬遼太郎が四十代のすべてを費やして取り組み、氏の全生涯におけるひとつのピークを象徴する大作である。
「坂の上の雲」のふるさと松山/常盤学舎の育英精神/執筆時代「坂の上の雲」と海軍と司馬さん(青木 彰)/執筆時代「竜馬がゆく」「坂の上の雲」の頃(窪内 隆起)/秋山兄弟の生家復元の経緯(門田 圭三)/肉親が見た好古と真之「秋山兄弟の最後のことば」/俳句の新しい波は松山から(八木 健) ●花屋町の襲撃 慶応三年十一月、竜馬が斬られた。
陸援隊隊長の中岡慎太郎ともども殺られてしまった。
海援隊・陸援隊の残党たちは、陸奥宗光(後の伯爵・外務大臣)を中心に竜馬の仇討ちを計画する。
司馬遼太郎さんも知らなかった話(近藤 俊文) ●花 神・伊達の黒船 長州の村医者・村田蔵六(後の大村益次郎)は幕末という動乱の中で西洋軍学を究め、官軍を率いて幕府軍を打ち破る。
やがて近代日本の礎を築く蔵六の青春の舞台として宇和島が躍動する。
短篇「伊達の黒船」は宇和島時代の蔵六とともに黒船づくりに挑戦した提灯屋嘉蔵を主人公とした物語である。
日本の近代化を担った宇和島幕末の二十年/文明は宇和島にあり/あの日の司馬さん(風間 完) ●ひとびとの跫音 正岡忠三郎夫人あやさん(故人)が語った/『ひとびとの跫音』をめぐる人々/執筆時代? 正岡家の小さなお墓(山形 真功) ●街道をゆく—南伊予のみち 伊予と愛媛/砥部・中山/内子・大洲/卯之町/法華津峠/宇和島・神田川原/松丸街道 ●平成版 街道をゆく〜南予の道を訪ねる旅〜 松山市/砥部町・中山町/内子町・大洲市/宇和町・吉田町/宇和島市/松野町 ●司馬遼太郎からのメッセージ 宇和島講演録 歴史と人間〜カスタムと独創性〜/松山講演録 子規雑感〜江戸っ子と田舎者〜 ●素顔の司馬遼太郎 司馬さんと館長さんの心の通い路(棹見 拓史)/ほかならぬ宇和島だからな/宇和島人について(司馬 遼太郎)/司馬さんとの懐かしき日々(石浜 典夫)/司馬遼太郎—その作品と年譜 ●福田みどりさん特別インタビュー